今年(2010年)を振り返って

今年は、「今年の漢字」でも「暑」という字が選ばれた様に、本当に暑い日の多い
年でした。現在では季節も変わり、あの暑さがうその様に感じられるほど気温も
低くなりましたが、庭にいることの多い私たちにとって、今年の夏は本当に過酷
そのものでしたね。
私たちも大変でしたが、バラたちもとても大変そうでした。多くのお庭で猛暑続き
により、枯れてしまったバラが続出したとお聞きしました。そんな中にあって、
健気に次々と花を咲かせる品種も見受けられ、暑さに強いバラとそうでないバラの
違いが見て取れるように思えたのではないでしょうか。
今後また日本で今年の様な、または更に猛暑になるのであれば、暑さに強いバラ
の品種選びといったことも大切になってくるかと存じます。

では、暑さに強いバラとは一体どんなバラなのでしょうか。
まず、バラの原産地に目を向けてみるとその答えが見えてくるかと思います。
バラは、全ての原種が地球の北半球で産まれたと言われています。そんな中に
あって南側に近い地域が原産地であるバラが、やはり暑さに強いと言えるのでは
ないでしょうか。
例えば、イラン、イラク、アフガニスタンが原産地であるロサ・フェティダと、
また、全てが暑さに強いとは限らないかもしれませんが、ロサ・フェティダを
交配親に持つ品種やその子孫といった品種群、ロサ・フェティダの濃い黄色や
オレンジ色の花色の特徴を色濃く引き継いだ品種等、もし、皆さんのお庭に
そういったバラがお有りでしたら、この夏どうだったか、ぜひ、思い返してみて
下さい。
また、中国や日本といったアジア原産のものとそれらを交配親に持つ品種やその
系統等、いかがでしたでしょうか。
チャイナローズといっても全てではなく、やはり、ヒマラヤ付近原産や上(北)の
方のバラは、残念ながら今年の暑さに弱かったと思います。

これからは、もしかしたら、今までの苗選びの基準にプラスして、暑さに強い品種も
苗選びのポイントになるのかもしれませんね。バラを選ぶ時、目の前のそのバラの
色や形だけではなく、原産地や交配親等といったそのバラのルーツや情報を
知ることが大切になってくるのかもしれません。
知ることで、このバラは、暑さが苦手なバラだから育てるのを止めようというのでは
なく、庭の中でも涼しく気温があまり上がらない場所に移してみたり、移動出来る
様に鉢植えで置いてみようとか、1日中、日が当たる場所には、このバラよりも
こちらのバラの方が向いているかしら・・等、ご自分のお庭やベランダの中の
場所に合ったバラを、考え選ぶことが出来る様になるかと思います。
知るということは、とっても楽しいことでもありますよね・・
バラのルーツをひも解いて行く中で、目の前のバラが何処からきたのか(足もない
のに)何故、ここでこうして美しい花を咲かせて、芳しい香りを漂わせているのか、
etc・・・等、興味は尽きず、やはりバラは、ロマンに満ち溢れた魅力的な植物だと
いうことが改めて感じられることと思います。
また、暮らしに活用する場合も、このバラはこの系統だから美味しそう、美味しく
なさそう・・等、解ってきますよね。
時には一目惚れして、またこれからも衝動買いの様に購入してしまう苗もあるかも
しれません。これもご縁ということで有りかと思います。そのバラが、たまたま暑さ
に強いバラだったらラッキーですが、でも、なんでも結果の為だけにある訳では
ないと思っています。
日々、バラとの暮らしを楽しんでいることこそが、経験になり結果に繋がっていく
のだと思います。

また、もう1点、今年はこの暑さから、環境に応じたバラの管理をしていくことも
重要だと思いました。
特に残暑の厳しかった今年の夏、今までのマニュアル通りに秋バラの為の剪定を
行っていたら、カットしたところからすぐ短いステムの先に小さな花芽が出来て
しまったことでしょう。それも夏の元肥の影響で、綺麗とは言えないお花が・・
この様に、今後は今までの環境の変化と共に、環境に応じたバラの管理を
臨機応変(基礎を熟知した上での応用)に行う必要があるかと思います。

どちらに致しましても、日々の経験を積むことと自分以外の方との情報交換、
探究心といったものが大切かと存じます。
私の講座にも多くの方々がお集まり下さり、バラについての情報交換をさせて頂け
たと思います。私も皆さんのお陰で大変勉強になりました。
来年もまたバラとの日々を楽しみながら、経験を積み重ねて参りたいと存じます。

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現在のウィンチェスター・カセドラル(EN.R)。気温が下がったとはいえ、
12月でも暖かい日が続いたせいで、未だ葉が青々としています。
1月になり気温が下がっても落葉しなかったら、手で葉を取り除こうと思います。

今年最後のお花を見送って・・・来年また会えます様に。

メールアドレス  salonderoses2@excite.co.jp
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by salonderoses2 | 2010-12-31 13:23 | バラ&ハーブ