2016年 08月 08日
イタリアへ~バラと芸術の歴史を訪ねて3「ミラノ・ドゥオモ他」
空に伸びる各尖塔の最上部には、聖人の丸彫りが飾られ、
写真には写っておりませんが、中央の大尖塔の一番高い所には、
金色に輝くマドンニーナ(聖母マリア)像が飾られています。
マドンニーナを含めるとドゥオーモの高さは、
108.5mにもなるそうです。
大理石の彫刻が素晴らしいですね。
1386年に建設が始まり、1900年代初頭に至るまで建築が
施され、以後今日までメンテナンスを繰り返しながら、
大切にされているこちらのゴシック様式の教会は、
ミラノの信仰心と文明のシンボルなのだそうです。
内部に足を踏み入れた途端、厳かな空気に満ちていました。
柱頭には、聖人や殉教者の見事な彫像が。
上部に目を向けると、木製の十字架上のキリスト像がありました。
主祭壇は、取り壊されたサンタ・マリア・マッジョーレ教会の
主祭壇がここに置かれているそうです。
その後ろには、7世紀に、ロンゴバルト族に侵略されたミラノに
司教座を復活させた「聖ジョヴァンニ・ボーノ」の像(1763年・
エーリア・ヴィンチェンゾ・ブッツィ作)のある大きな祭壇が
設置されています。
1500年代のパイプオルガン。
こちらは、ローマ時代の斑岩の石棺に
はめ込んだ洗礼盤が内部に置かれています。
ドゥオーモの建築に多大な遺産を寄付した大商人マルコ・カレッリ
が眠る「マルコ・カレッリの石棺」(1408年・フィリッピーノ・デリ・
オルガニ作)。屋上の尖塔も一番始めに彼に捧げられたそうです。
手前は、「聖バルトロメーオ」像(1562年・マルコ・ダグラーテ作)
そして、「ジャン・ジャコモ・メディチの記念碑」(1561年・レオーネ・
レオーニ作)。弟の法王ピーオ4世が、兄の為に建立したルネッサンス
様式の墓碑。
今回は、屋上に上がる時間はありませんでしたが、
次回訪れる機会がありましたら、ぜひ、屋上に上がって、
尖塔の成人たちや聖母マリア像を真近に見てみたいです。
また、地下聖堂や、ドゥオーモの外側の壁面の彫刻も、
ゆっくり鑑賞出来たらと思います。
本当に見所が多く、時間はいくらあっても足りないことでしょう。
ドゥオーモ前広場。
ドゥオーモの北側には、アーケード「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の
ガッレリア」があり、イタリアブランドの本店等が揃っています。
アーケードを通り抜けると、イタリアのオペラの殿堂「スカラ座」が
見えてきます。
そしてその前の広場には、