2016年 11月 16日
「円山応挙展」(根津美術館)へ
「円山応挙展~写生を超えて」へ行って参りました。
パンフレットにもなっている根津美術館所蔵の「藤花図」
の実物は、大変繊細な細密画で、空間(間)が
絶妙に品格を表していました。
また、宮内庁三の丸尚三館所蔵の「牡丹孔雀図」も
展示され、円山応挙の秀作が会したかたちと
なっておりました。
円山応挙(1733~1795年)は、今年生誕300周年で
大ブームとなった伊藤若冲(1716~1800年)と
同時代の江戸中期に、京都で活躍した画家の一人で、
円山派の祖と云われています。
私は、今年ちょうど、京都の相国寺・開山堂の杉戸に書かれた
応挙の犬図を見に行き、その可愛さに魅了されましたが、
今回の展覧会では、目を覆いたくなる様な血みどろ絵等もあり、
驚きました。また、応挙は、足の無い幽霊画を始めて描いた
とも云われ、無邪気にじゃれ合う仔犬の絵から、恐ろしい怨念の
情が伝わってくる幽霊画まで、幅広いモチーフをこなした画家
でもありました。
12月18日まで開催中です。
メールアドレス salonderoses2@excite.co.jp
日本ローズライフコーディネーター協会HP
http://www001.upp.so-net.ne.jp/jrlc/