2017年 06月 30日
2017イタリア~バラと庭園・芸術を巡る旅②
引き続き、コロンナ宮殿についてアップさせて頂きます。
こちらからは、1Fにある「イザベッレ王女の居住区」です。
(こちらを見学するには、更にガイド付きのチケット代が
必要となります。)
コロンナ家は、9世紀前にまで歴史を遡ることの出来る
古い家柄ですが、20世紀を代表するコロンナ家の著名人は、
ファブリッツイオとオリンビア・ドーリア・ハンフィリ夫妻でした。
その夫妻の2人の息子の1人マルカントニオが、妻に迎えた
レバノン出身のイザベッレ・スルソックは、1909年の結婚から
1980年まで、ローマの社交界において主要な役割を果たし、
戦時下に於いても、コロンナ家の収集してきた芸術品の数々を
守りぬいた女性であったそうです。
そのイザベッレが暮らした部屋の数々が「イザベッレ王女の
居住区」として公開されています。
こちらは、「ヴェットゥリーナの間」。
中庭に通じるこの部屋は、「イザベッレ王女の居住区」との
繋ぎのような間になるかと思います。
天井のフレスコ画には、様々な鳥が描かれていました。
(フランチェスコ・コラッロ作。17世紀。)
壁面のフレスコ画には、ヴェスヴィオ火山他ナポリの風景が
描かれていました。
(アンニーバレ・アンジェリーニ作。19世紀。)
こちらが中庭です。
「バルダッキーノ(天蓋)の間」
天井には、天使と薔薇。
「ヴァンヴィッテッリ(ファン・ウィッテル)の間」
ガスパール・ファン・ウィッテル(1653~1736年)の
風景画のコレクションが飾られていました。
「ローザ(薔薇)の間」
こちらのお部屋にも、たくさんの絵画が飾られていますが、
やはりこちらの画に目がとまりました。
ヤン・ブリューゲル(父)(1568~1625年)の
「ある風景における東方三博士の礼拝」
フランドル地方(フランス北部、ベルギー、オランダ南部)の絵画の
コレクションのようです。
「フェステ(宴)の間」
こちらにも、素晴らしいベネチアングラスのシャンデリアが
ありました。
天井のフレスコ画。
(ジャチント・ジミニャーニ&カルロ・チュージィ作 17世紀。)
「フォンターナ(噴水)の間」
壁面のフレスコ画(クレシェンツィオ・オノフリ作 17世紀。)
こちらの入口にあったワニの彫刻は、
ローマ帝国時代の3世紀初頭のものだそうです。
「テンペスタ(嵐)の間」
天井のフレスコ画(ポマランチョ派 16世紀。)
壁面のフレスコ画(ピーター・ミューリエール 別名:イル・テンペスタ作
17世紀。
こちらには、イザベッレ王女のお写真が。
「デュゲの間」
天井のフレスコ画(ポマランチョ派 16世紀。)
壁面のフレスコ画(ガスパール・デュゲ 1615~1675年。)
アサガオの花も描かれていました。
「食堂」
大変豪華な食堂の間でした。
天井のフレスコ画(ジョヴァン・バッティスタ・リッチ
& ルドヴィコ・ランツォーネ作 16世紀。)
煌びやかなものに目が奪われてしまいますが、
各お部屋には、それぞれテーマがあり、
確かにコロンナ家の歴史が刻まれていると
感じました。
また、豪華な各お部屋にマッチした美しい
ベネチアングラスのシャンデリアの数々を
見ることも出来ました。
次回は、コロンナ宮殿の庭園をご紹介させて頂きます。
こちらは、「イザベッレ王女の居住区」を出た所にある
もう一つの中庭。
鉢植えのレモンの木が並んでいました。
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