引き続きまして、2014年・仏~英庭園巡りのご報告をさせて頂きます。
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フランス、パリの北東、ピカルディ地方の小さな村「ジェルブロア」は、
波乱に富んだ歴史を持つ村で、かつてジェルブロアのあるピカルディ地方の
すぐ隣のノルマンディ地方が、イギリスに支配されていた中世の時代、
ジェルブロアは、ボーヴェの要塞としてその最前列にあったのです。
500年間もの長きに渡って、イギリスとフランスがこの地を支配しようと争い、
ジェルブロアの人々は、その間、殺戮や戦火、略奪等の幾多の困難に
耐えてきたのでした。
1592年に、ようやく休戦協定が結ばれると、急にこの村は歴史の中に
取り残されたように、静けさの中に埋もれて行きました。
この生気を失ってしまった村に、生気を取り戻すきっかけを作った立役者が、
20世紀初頭、ジェルブロアに自身の絵画制作の為に立ち寄った画家
「アンリ・ル・シダネル」(1862~1939年)でした。
アンリ・ル・シダネルは、印象主義を基にはしてはいるものの、
あらゆる流派や理論に属することなく、「孤高の芸術家」と言われました。
また、「アンティミスムの画家」とも呼ばれ、身の周りの風景や人物、
光景等を情感を込めて描く画家として、日本に紹介されています。
彼はこの小さな村に魅了され、1904年に小さな丘の頂にある要塞の
遺跡の中に住まいを構えました。
こちらが、その住まいのある庭園の入り口です。
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敷地の中には、修道院を改修した住まいやローズガーデン、
イタリア式の庭園を造り、多くの絵画の作品をここで描きました。
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アンリ・ル・シダネルの胸像が、住まいだった建物の方向を
見つめています。
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階段を上って行くとローズガーデンが見えてきました。
背景には、村の教会が建っています。
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そして、「離れ屋」「La pabillon,Gerberoy」と題された彼の作品に
登場する小屋がローズガーデンの入り口に建っていました。
その前で、皆様と記念の写真を撮り合いましたね。
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現在、小屋を彩るバラの花は「ピンク・クラウド」でした。
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「離れ屋」「La pabillon,Gerberoy」(1927年・日本・ひろしま美術館所蔵)
黄昏時の光や霧に包まれた光、その中にある風景等を多く好んで
描いた彼の代表作です。
実物の絵は150×125㎝と大きく、とても美しい絵ですので、
機会がありましたら、ぜひ、日本にありますのでご覧下さい。

丘の頂上の「イタリア式庭園」。
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そして、こちらの庭園を
任され管理なさっていら
っしゃる庭師、オディール・
エンヌベールさんに、
お会いすることが出来
ました。
東日本大震災チャリティ
ローズ「絆」が植えられて
いる場所を教えて頂き
ました。
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こちらは、庭園内の丘の上からジェルブロアの村を見下ろした風景。
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ある屋根の上に、騎馬に乗った騎士の姿が。村を守っている様です。
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庭園を出て、向かい側の丘から、アンリ・ル・シダネルのかつては
要塞であった庭園を振り返って見た景色。
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アンリは、1909年には「ジェルブロア友の会」を作り、自ら名誉会長となり、
村の入居者に、庭先にバラを植えるよう勧め、バラの季節になると
村の至る所でバラが咲く、美しい村へとジェルブロアを導いたのでした。
また、全国組織の「バラの会」の会員にもなり、以後、このバラの会が
中心となって、年1回の「バラ祭り」が開催されるようになりました。
現在では、フランス旅行クラブによって「フランスの最も美しい村」の
ひとつに認定されるに至っています。
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そんな「ジェルブロア」を訪れた私たちは、バラの咲くフランスの片田舎の
美しくのどかな風景に癒され、アンリ・ル・シダネルの意志を継いだこの地の
人々の優しい笑顔に魅了されました。
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ちょうど訪れた日が、偶然にも年に一度の「バラ祭り」の日であった為、
以前訪れた時よりも賑わった村の姿を見ることが出来ました。
静かな村も素敵でしたが、ジェルブロア特産のワインや野菜、手作りの
石鹸やキャンドルや絵画、そしてバラ苗等が並び、アコーディオンの音色が
陽気に流れる小さな片田舎のお祭りの雰囲気に、すっかり酔いしれて
しまいました。
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私は、行きのバスの中で、「今日は偶然バラ祭りの日なのですが、
まるでアンリ・ル・シダネルからの招待状を頂いたようですね。」と、
皆様に申してしまいましたが、もしかしたら本当にそうだったのかもしれません・・・
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ジェルブロアで、ミシュランの星をもらっているレストランにて
ボリューム満点の昼食を頂いた後は、次の目的地「ジベルニーのモネの
家と庭園」へ向かいました。
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参考文献:「アンリ・ル・シダネル展」カタログ
(ヤン・ファリノー・ル・シダネル、古谷可由 監修・執筆)
(古谷可由、小林晶子 翻訳)

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by salonderoses2 | 2014-06-28 16:38 | 2014・仏英庭園巡りのご報告

チャリティーのご報告

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今年の5月に開催させて頂きました
「ガーデン・ティー・パーティー」時の
ご参加費の一部を、「日本赤十字社・
東日本大震災義援金」に
チャリティーさせて頂きました。

ご参加頂きました皆様、
誠にありがとうございました。

いまだ原発事故で苦しんでいらっしゃる
方々のことを私たちは忘れません。

微力ながら、一日も早い復興と
ご健勝をお祈り致しております。








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by salonderoses2 | 2014-06-28 10:41 | 講座&イベント&ツアーのご報告

引き続きまして、今年2014年6月14日(土)~21日(土)の
8日間の「フランス~英国庭園巡り・バラと紅茶とアンティークに出会う旅」
のご報告、第2回目は、「美しいバラの村・ジェルブロアへ」です。

朝、私は5時に目が覚め、6時からホテル内の朝食に出かけました。
夕食をセーブした為お腹がすき、たっぷり朝食を頂きました。
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さぁ、いよいよ庭園巡りスタートです。
とても大きくゆったりと腰掛けられるデラックスバスに乗って、
ホテルから約2時間半のパリの北東、ピカルディ地方に属する小さな村
「ジェルブロア」へと向かいました。
こちらは、フランス観光局に「美しい村」のひとつとして登録されています。
村に続く道の両側には、ポピーの花が無数に花咲き、モネ等の
印象派の絵画に出てくる世界の様です。
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「ジェルブロア」に到着しました。ちょうど、この日は、年に一度の「バラ祭り」
が開催されるとあって、以前訪れた時よりも車も多く、活気が感じられました。
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バスを降り、村の葡萄畑の脇道を通ってメイン通りへと向かいました。
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この辺りから、皆様からすでに「ワァ~!」という歓声が。
のどかで心がほっとするようなフランスの田舎道でした。
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途中、この地の葡萄で作られたワインが売られていました。
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そして、葡萄酒の蔵も見せて頂きました。
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葡萄酒を管理されている方は、とても誇らしげでした。
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予定外でしたが、こうしたご当地名産の物やそれに関わる方々との一瞬の交流も
旅では楽しいものですね。
新鮮なお野菜や美味しそうな苺が並んで。
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バラも見えてきました。「フェリシテ・ペルペチュ」です。
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ピカルディ・ブルーの扉に「ギスレーヌ・ドゥ・フェリゴンド」の黄色いバラが
よく似合っています。
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この後、この村を「バラの村」に替えた立役者、画家「アンリ・ル・シダネル」の
邸宅へと向かいました。
続きをどうぞお楽しみに。

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by salonderoses2 | 2014-06-25 19:46 | 2014・仏英庭園巡りのご報告

今年2014年6月14日(土)~21日(土)の8日間の
「フランス~英国庭園巡り・バラと紅茶とアンティークに出会う旅」
のご報告を、これから連載させて頂きます。
第1回目は、「パリ到着」です。
14日は、今年の春より運行が始まったばかりの羽田空港からの
全日空直行便・午前便にて、パリ・シャルル・ド・ゴール空港へ
出発しました。
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羽田空港からの出発は、関東に住む私たちや、国内線乗継便を
使用される方々にとりましても、とても便利になりましたと思います。

パリに到着した私たち一行は、そのままホテル「Novotel Tour Eiffel」へ
向かいました。私は、空港からホテルまでの間、バスの窓からまず、
バラが咲いているかチェック致しました。何故なら今年のパリは高温続きで
バラの開花が早まっているとの情報を得ておりましたからです。
昨年の今頃は、特に例年より気温が低く、バラの開花がとても遅れたそうで、
本当に出発の日を半年以上前から決定するのは分析と決断を要します。
しかしこればかりは、最終的には自然の決めることとなりますが、
やはりせっかくご参加された皆様には、フランスと英国の両方の場所で
バラに囲まれて、満喫して頂きたいと願っておりましたので、
バスの窓の外に、庭先で咲く真紅のつるバラが満開に咲いている姿を
見つけた時は、思わず心の中で「良かった!」と叫んでしまいました。
そして、ホテルの前の道路脇の花壇にもピンクのバラが満開に咲いている
姿も目にし、本当に安堵致しました。
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ホテル到着は、17:30頃になっておりましたが、まだ陽が高く、
皆様お元気に、オペラ座界隈やセーヌ川クルーズ、エッフェル塔等、
思い思いの場所へとお出かけになられて行かれました。
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私は、ゆっくりとホテル付近を散策し、昨年オープンしたばかりのすぐ近くの
ショッピング施設やスーパーに出向きました。
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右の建物「Beaugenelle」は、ファッションビルで、日本ブランド「無印」も
入っていました。
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グルネル通りに建つ宿泊ホテル「Novotel Tour Eiffel」の入り口付近からは、
エッフェル塔がよく見えました。
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この日の私の夕食です。(笑)
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by salonderoses2 | 2014-06-25 18:03 | 2014・仏英庭園巡りのご報告

晴天と満開のバラと素敵なご参加者様に恵まれまして、8日間の
「フランス~英国庭園巡り・バラと紅茶とアンティークに出会う旅」
(株・日放ツーリスト 企画・実施)より戻って参りました。
                    「ロサ・ムンディ」モティスフォント・アビー(英)
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ご参加頂きました皆様、お世話になりました添乗員様、
日放ツーリスト様、誠にありがとうございました。
笑顔溢れる楽しい旅となりまして、心より感謝申し上げます。

ご参加頂きました皆様は、どうぞごゆっくりお休み下さいませ。
そして、また皆様とお会い出来ます日を楽しみに致しております。

*今回のツアーの記事を まとめさせて頂きました。
カテゴリー「2014・仏英庭園巡りのご報告」をどうぞご覧下さい。
http://roseherb.exblog.jp/i29/


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新刊本
「アフターガーデニングを楽しむバラ庭づくり」
(元木はるみ著、家の光協会)
全国の書店及び、インターネットにて
絶賛販売中。
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by salonderoses2 | 2014-06-22 11:42 | 講座&イベント&ツアーのご報告

英国の様々な最新情報を発信している「英国ライフ倶楽部Webサイト」
に於きまして、「暮らしで楽しむ英国バラ図鑑」を連載させて頂いております。
今回は、「バレリーナ」(HMsk)です。
どうぞこちらをご覧下さい。
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by salonderoses2 | 2014-06-18 17:49 | 英国ライフ倶楽部Web

いよいよ明日6月14日(土)は、「フランス~英国庭園巡り・バラと紅茶と
アンティークに出会う旅」(企画・実施:株式会社・日放ツーリスト)の
出発日です!ご参加される皆様、ご用意はお済みですか?
私もとてもわくわく楽しみです。くれぐれも、パスポート等、お忘れの
ないよう、落ち着いて今一度ご点検下さいませ。

朗報です。フランスの一番最初に訪れる「ジェルブロア」ですが、
ちょうどその日は、年に一度の「バラ祭り」の日だそうです。
普段は静かな村がどのように賑わうのか、どんな催しがあるのか、
とっても楽しみですね。
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では、明日、羽田でお会いしましょう!


バラを暮らしの中で様々に楽しむ方法や、その為の無~減農薬での
育て方をご紹介しております元木はるみ著の新刊本
「アフターガーデニングを楽しむバラ庭づくり」(家の光協会)
全国の書店、及び、インターネットで絶賛発売中です!
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by salonderoses2 | 2014-06-13 23:59 | 講座&イベント&ツアーのご案内

関東地方でも今日から雨天となり、いよいよ梅雨に入りました。
蒸し暑い日が続いた為、バラも人もお疲れ気味でしたので、
気温が下がり、水やりもお休み出来、少しほっとしております。

そして、いよいよフランスとイギリスの庭園巡りの出発も
来週と近づいて参りました。
ご参加される皆様、ご準備の程、少しづつ、どうぞよろしくお願い
致します。

こちらは、以前、今回フランス3日目に訪れる「シャーリー修道院」
Abbaye de Chaalis で買ってきましたものです。
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アロマオイルを浸し、壁に飾るものですが、可愛い女の子の天使
のモチーフがとても気に入っております。
修道院は、元々、自給自足の生活を送る場であった為、その修道院
ならではのお土産が、今回もみつかるかもしれません。

シャーリー修道院は、エルムノンヴィル Ermenonville の森の入り口
にあり、永い間、ロマン主義的色彩を帯びた瞑想の場でもあったそうです。
現在は、あのフランス革命で廃墟となった修道院跡の建物と、持ち主が
次々入れ替わった城があり、その城が美術館として公開されています。
そして、この敷地の中にはバラ園があり、6月には毎年、バラ祭りが
開催されています。
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1219年に奉献された、ゴシック様式のシトー派の教会の内部の天井には、
大変美しい「受胎告知」のフレスコ画が描かれていますので、こちらも
必見です。
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バラも楽しみですが、バラだけでなく、その背景にある歴史やロマンも
ぜひ、お楽しみ頂けましたら、と思います。

また、このシャーリー修道院見学の後に訪れますサンリスの街も
中世のそのままの姿が残り、大変魅力的な街です。このサンリスの
中心地にあるレストランでランチをお楽しみ頂く予定になっております。
こちら→http://www.senlis-tourisme.fr/Senlis-en-images/Senlis-en-video
では、サンリスの観光局のビデオがご覧になれます。
この中の後半の方に、シャーリー修道院も紹介されていますので、
ぜひ、ご覧下さい。


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by salonderoses2 | 2014-06-05 14:51 | 講座&イベント&ツアーのご案内

英国の様々な最新情報を紹介しているwebサイト「英国ライフ倶楽部」
にて、GARDENのコーナーで、「暮らしで楽しむ英国バラ図鑑④」の
記事&写真を担当させて頂きました。
今回は、「イングリッシュ・ヘリテージ」です。
ぜひ、こちらをご覧下さい。
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新刊本「アフターガーデニングを楽しむバラ庭づくり」
(元木はるみ著)(JAグループ・財・家の光協会)
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家の光ネットはこちら
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バラを暮らしに活用する方法と育て方、バラの歴史や文化、
バラに関する様々なことをカルチャースクール等で、
ご紹介させて頂いております。詳細は、
日本ローズライフコーディネーター協会HPこちらをご覧下さい。


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by salonderoses2 | 2014-06-03 12:58 | 英国ライフ倶楽部Web

この程、エキスパートティーチャーを仰せつかりました一般社団法人
PMJ(プラチナ・ミセス・ジャパン)の祭典、プラチナ・ミセス祭が
10月29日(水)、30(木)に、みなとみらいワールド・ポーターズ
で開催されることが決定したそうです。
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僅かですが、ワークショップ、デモンストレーション出展者の
募集枠があるそうです。
詳細は、ぜひこちらをご覧下さい。

日本ローズライフコーディネーター協会HPはこちら


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by salonderoses2 | 2014-06-03 11:17 | 講座&イベント&ツアーのご案内