仏英庭園巡りのご報告⑱「モティスフォント・アビーへ」

今回のツアー「珠玉のフランス・英国庭園巡り~バラと紅茶と
アンティークに出会う旅」もいよいよ最終の訪問地となりました。

「モティスフォント・アビー」は、ハンプシャー州ラムジーという場所にあり、
現在はナショナル・トラストが管理しています。
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むかしからマス釣り等が盛んな豊かな水脈を有するテスト川に面し、
「モティスフォント」とは、「泉の集まり」を意味する古い英語だそうです。
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13世紀初頭、、当時の宗教的有力者のウィリアム・ブライワーによって、
聖アウグスティヌスの修道院の一つに属する カトリック修道士の為の
小修道院がここに創建されました。
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1Fには、修道院跡がそのまま遺され、上階のモダン・クラシックな
内装とは全く雰囲気が異なる異空間が広がっていました。
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このひとつの建物の中に、約800年の間、持ち主が入れ替わった
それぞれの時代の歴史を現在に伝えています。
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建物内は、主に1934年にこの地に移り住んだラッセル夫妻の家具や
調度品等が展示され、芸術家でありデザイナーであり、執筆家でもあった
妻のモード・ラッセルの美術品を多く鑑賞することが出来ました。

この地での庭園の発展については、大きく3つの時代に分けることが出来、
第1には、開耕され始めた13世紀の小修道院時代、第2に、モード・ラッセル
による1934年から始まった庭園造りで、彼女は主要な造園家に、彼女の
庭を設計するよう依頼しました。そして第3は、ノラ・リンジー、ジェフリー・
ジェリコー、グレアム・スチュワート・トーマスらの偉大な造園家による
庭園造りの時代です。
モード・ラッセルが造らせた「ライム・ウォーク」
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バラの聖地とも謳われる「ザ・ローズ・ガーデン」は、このモティスフォント・
アビーの敷地内の壁で仕切られた一角に位置し、多くのバラ愛好家が
訪れています。
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バラ園への入り口
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最初に、ポール仕立てのイングリッシュローズ「ザ・ピルグリム」が
出迎えてくれます。
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以前より一回り小さくなった「ロウ・ブリッター」も健在でした。
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このバラ園は、1955~1974年までナショナル・トラストのアドバイザー
でもあり、造園家、美術家、写真家、執筆家であったグラハム・トーマス氏が、
当時、現代バラの人気により、オールドローズの人気が下火となり、
所在不明となっていたオールドローズたちを調べ、各地から集めて
造られました。
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バラ園内には、グラハム・トーマス氏の名を冠したイングリッシュローズ
「グラハム・トーマス」が、至る所に植栽されています。
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「ローラ・ダヴォー」
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大株の「セリーズブーケ」
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やはり、この光景を一番に見たかった連なるアーチに咲く
「ブルーランブラー」と「アデレード・オルレアン」(奥)。
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これで、「2014年・珠玉のフランス~英国庭園巡り・バラと紅茶と
アンティークに出会う旅」のご報告の連載は最後となります。
ご覧頂き、ありがとうございました。
ご覧頂きましたように、ツアー中、全日が素晴らしい晴天に恵まれました。
今までも、私のツアーはお天気に恵まれておりましたが、今回も青空の下で
美しく咲くバラや訪問地を撮影することが出来、こうしてアップさせて頂けました
ことを大変嬉しく思います。
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そして、なによりも、ご参加頂きました皆様が良い方々ばかりで、
助けて頂きながら、楽しく無事、旅を終えることが出来ましたこと、
ご参加頂きました皆様、添乗員様、ツアー会社様には、改めまして
心より感謝申し上げます。

(番外編の「キューガーデンズ」も近いうちにアップさせて頂きます。)

メールアドレス  salonderoses2@excite.co.jp
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by salonderoses2 | 2014-08-08 10:39 | 2014・仏英庭園巡りのご報告