我が家のクールジャパン(ジャポニズムとクールジャパンの違いから見えてくる現代)

1860年~70年代に、ロンドンやパリ、ウィーンやアメリカで
開催された万博博覧会に於いて、精巧かつ美しい日本の工芸品や
美術品が紹介されると、それらは当時の欧米の人々の注目の的となり、
日本趣味の現象が巻き起こり、その現象は「ジャポニズム」と
呼ばれるようになりましたが、現代に置き換えると、「クールジャパン」と
いう言葉があります。「クールジャパン」と「ジャポニズム」との違いは
一体なんでしょうか・・
「クールジャパン」は、元々は、日本のアニメやポップカルチャーといった
現代を代表する日本生まれの(若者)文化をいったものでしたが、
現在では、和食や日本の伝統工芸、文化に至るまで広くあてはめて
いわれるようになりました。日本趣味という現象では、「ジャポニズム」と
「クールジャパン」は、同じように思えますが、大きな違いがあることに
気付きます。それは、「ジャポニズム」の時と「クールジャパン」の現代の
情報の伝達速度かと思います。
「ジャポニズム」が海外でブームになったことを、その当時、どれだけの
日本人が知っていたでしょう。
それに比べ現代は、個人のスマートフォン、パソコン等の普及により、
あっという間に情報が世界中に発信され、その反応も以前より早く
知り得ることが出来るようになりました。その結果、海外や外国人に
人気がある、ということを知って、日本人が改めて自国の文化を見直す
きっかけに繋がっているようです。
それは、先日の京都での若い人たちの和装人気や、日本の伝統的な
技により作られた雑貨店等の新たな展開、また、東京日本橋の
再開発に見られる「和」を表現した商業施設等からも
見ることが出来ました。
この様に、「クールジャパン」は、海外への産業の売りとしてのみならず、
国内の日本人向けの新たな市場も広げつつあるようです。

日本橋コレド室町
d0099791_23471881.jpg


実は、我が家でも現代のクールジャパン現象が巻き起こっております。(笑)
元々は主人が年寄りのいる古い家に住んでおりましたので、懐かしさや
幼少期からのすりこまれた感覚もあったのかもしれませんが、改めて、
日本国内の伝統的な工芸品を見直し、元々家にあった古い日用品等に
価値を見出したり、新たに魅力を感じる商品を買い求めたりしております。

新たに良さを感じ、購入したものには、次のようなものがあります。
「南部鉄器・鉄瓶」(岩手県盛岡市を中心とした南部鉄器協同組合連合会が
作り、元々は、京都から茶釜職人を招いたのが始まりとされ、約400年の
伝統と歴史がある。)現代では、英国やフランスのお洒落なアフタヌーンティー
等を楽しめるティーハウス等でも使用されています。
d0099791_23523277.jpg


日本の焼き物
写真は「清水焼」(京都・清水寺への参道である五条坂界隈に、
清水六兵衛・高橋道八を初めとする多くの窯元があったのが
由来とされる。)こちらは、単に色と形の美しさに魅かれて購入したものです。
d0099791_8581961.jpg


「古伊万里」の盃洗(17世紀に、日本で初めて国産磁器の製造が開始
されたのは、有田(佐賀県有田町)においてであった。この地で、
江戸時代に焼成されたものを古伊万里という。骨董品として、
世界中に多くのファンを持つ。)
特に、ヨーロッパでは、貴族の館のキャビネット等に、装飾品として
飾られているのをよく目にします。
d0099791_9153089.jpg


「オールドノリタケ」http://www.noritakeshop.jp/history.html
こちらは、30年ほど前から、少しずつ縁を感じた商品を
集めて参りました。英国の骨董店で出会ったものもあれば、
ヤフーオークションで出会ったものもあり、様々です。
新しいノリタケ製品と共に海外で人気が高く、熱心な収集家が
いることで知られます。
写真は、「金彩両手付きクッキーBox」1911~21年頃に、
アメリカ輸出用に制作された里帰り品です。
現在発売中の「家庭画報臨時増刊・ときめき2015春号」にて、
担当させて頂きました57ページ「バラの絞り出しクッキー」にも掲載中です。
d0099791_9441100.jpg

また、先日(2月24日)開催「育てて活かす和ばらの世界」(日本
ローズライフコーディネーター協会主催)のイベントでは、こちらを
花器として使用させていただきましたものをご覧頂きました。
「育てて活かす和ばらの世界」関連バック記事は↓をご覧下さい。
http://roseherb.exblog.jp/21585435/
http://roseherb.exblog.jp/21600523/
この様に、メイド・イン・ジャパンの食器や花器に、バラを合わせる場合は、
やはりメイド・イン・ジャパンの「和ばら」や、日本の原種のバラが似合うと
思います。
「和ばら」は、現在「クールジャパンなバラ」として、海外に於いて人気が
高まりつつあり、輸出量も増えているそうです。

この他にも、「江戸切子」や「漆器」等、我が家でも増やしたいものが
まだまだありますし、見直したい優れたメイド・イン・ジャパンの商品や
文化がたくさんあることと思います。
きっと皆様の、押し入れや物置にも、見直すべき良きものが
眠っているのではないでしょうか。

メールアドレス  salonderoses2@excite.co.jp
[PR]
by salonderoses2 | 2015-04-12 11:06 | 美術鑑賞