ボッティチェリ展と英国の夢・ラファエル前派展へ

雪がまだ残っていて、庭仕事が出来なかった週末は、
都内で開催中の美術展へ行ってきました。
ボッティチェリ展(東京都美術館に於いて、4月3日まで開催。)
日伊国交樹立150周年記念の展覧会とあって、
イタリア・初期ルネサンスを代表する画家サンドロ・ボッティチェリ
(1445~1510年)と、ボッティチェリの師であるフィリッポ・リッピ
(1406~1469年)、その息子であり、後にボッティチェリと
師弟関係となるフィリッピーノ・リッピ(1457~1504年)等の
作品が一堂に会し、大変見応えがありました。
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↑「書物の聖母子」ボッティチェリの数多く描かれた聖母子の
絵の中でも最高傑作のひとつと云われています。
聖母の青い衣服には、ラビスラズリが使われており、
濃淡が美しい質感を表現していました。
また、イエスの背後には、イエスの血を表すサクランボ、
イエスの復活や救済を表すイチジク、聖母の優しさを
表すプラムが描かれています。腕にも茨の冠と3本の釘を持ち、
将来イエスの身に起こる受難を表しています。
聖母の少し哀しげな俯く顔を覗き込むように見上げる
イエスの表情は、まるで聖母を気遣っているかのようです。
他にもボッティチェリ本人の自画像を描いた「東方三博士
の礼拝」等、必見の展覧会かと思います。
当時の富と権力を握っていたメディチ家の庇護の下、
注文に応じながらも伸び伸びと描かれていた様子を
感じ取ることが出来ました。
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「英国の夢 ラファエル前派展」(Bunkamura ザ・ミュージアム
に於いて、3月6日まで開催。)
今まで、ラファエル前派の画家たちの作品展が開催されると
必ずといっていいほど見に出かけていましたが、
今回は、ラファエル前派の画家たちの作品、ラファエル前派
の後期の画家たちの作品、そして、ラファエル前派の画家
没後に彼らの作品から感銘を受けた画家たちの作品たちを
見ることが出来ました。
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↑ラファエル前派の画家の作品に感銘を受けた画家のひとり
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス(1849~1917年)の
「デカメロン」。人物の顔や表情、草(芝?)の中の花々が
可憐で美しい作品です。同じくウォーターハウスの
「魔法をかけられた庭」では、中央のスタンダードのバラや
花々がたくさん描かれ大変美しい絵ですが、それぞれの植物
の意味を考えるとストーリーが見えてきます。
他にも繊細な心情を表す絵や、詩や物語を表す絵等、
美しい色彩の優美な絵画が数多くありました。
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絵画の中のバラは、キリストと結び付けられ、よく「受難」の
意味で描かれていることが多くありますが、目の前の見えている
美しく咲いた花だけでなく、棘や大きく蔓延ったつるばらの枝等、
人にとって痛く辛いものまで、本当はあることに目を向けることを
示唆しているように思います。

バラを育てている人は、今まさにこの冬の寒さの中で、
ひとりバラのお手入れに向き合い、春に美しくバラが
咲き誇る姿を思いながら作業をしています。


メールアドレス  salonderoses2@excite.co.jp
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by salonderoses2 | 2016-01-26 00:18 | 美術鑑賞